【開催報告】国際対話「AMR対策の推進に向けて ― 持続可能な政策・資金調達・国際連携」(2025年6月26日)
2025年6月26日、デンマーク大使公邸にて開催された国際対話「AMR対策の推進 ― 持続可能な政策・資金調達・国際連携」に、日本医療政策機構 マネージャーの河野結が登壇しました。
本会合には、日本、デンマーク、英国の政府関係者、研究機関、医療機関、国際機関、開発援助機関、民間企業、市民社会等から幅広い関係者が参加し、薬剤耐性(AMR: Antimicrobial Resistance)に関して幅広い視点から意見交換を行いました。
講演では、AMRが健康格差や気候変動、食糧安全保障、持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)と深く関連していることが強調されました。特に、低中所得国(LMICs: Low and Middle Income Countries)特有の課題や、キャパシティビルディング及びサーベイランス体制の強化の必要性、ワンヘルスアプローチの実践事例等が具体的に紹介されました。続くパネルディスカッションでは、「各国のAMR対策の好事例と課題」「LMICsにおけるAMR対策アクションプランの策定と実施支援」「ワンヘルスアプローチ推進のための連携強化」「持続可能な資金調達モデル」について、具体的な事例や今後の展望を交えた活発な議論が展開されました。
デンマークは2025年7月からEU議長国を務めます。今後、デンマークによるリーダーシップのもと、日本・デンマーク・英国・EUが協働し、国際連携に基づくAMR対策がさらに加速化することが期待されます。
【開催概要】
- 日時:2025年6月26日(木)19:00-20:15
- 会場:デンマーク大使公邸
- 言語:英語
- 主催:駐日デンマーク大使館、国際薬剤耐性対策センター(ICARS: International Centre for Antimicrobial Resistance Solutions)、駐日英国大使館、日本医療政策機構
【プログラム】(敬称略・順不同)
19:00-19:05 開会挨拶
Jarl Frijs-Madsen(駐日デンマーク大使)
19:05-19:10 開会挨拶
Sophie Løhde Jacobsen(デンマーク王国 内務・保健大臣)
19:10-19:20 趣旨説明・基調講演
河野 結(日本医療政策機構 マネージャー/AMRアライアンス・ジャパン)
Kristina Therése Osbjer(国際薬剤耐性対策センター(ICARS)科学ディレクター)
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19:20-20:10 パネルディスカッション
パネリスト:
Kristina Therése Osbjer(国際薬剤耐性対策センター(ICARS) 科学ディレクター)
Camilla Holten Møller(国立血清研究所(SSI: Statens Serum Institute) AMRコーディネーター)
菅井 基行(国立健康危機管理研究機構 国立感染症研究所 薬剤耐性研究センター センター長)
松永 展明(国立健康危機管理研究機構 国立国際医療研究センター AMR臨床リファレンスセンター 副センター長/臨床疫学室長)
衣斐 友美(国際協力機構(JICA: Japan International Cooperation Agency)人間開発部 次長 兼 保健第一グループ長)
井上 肇(厚生労働省 国際参与)
モデレータ―:
河野 結(日本医療政策機構 マネージャー/AMRアライアンス・ジャパン)
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20:10-20:15 閉会挨拶
Kristina Therése Osbjer(国際薬剤耐性対策センター(ICARS)科学ディレクター)